その名の通り龍の胴体部分を一筆で描き【一繋ぎで途切れない】事から『人を繋ぐ』『ご縁が途切れない』とされ、古くは江戸時代より、縁起物として重宝されてきました。
また、龍が手にする「如意宝珠」は人々の願いを叶え、無病で幸福になるといわれています。
日本は、日本列島そのものが龍の形であるといわれ、古来より五穀豊穣の神として神社や仏閣に祀られてきました。
桜凜堂の一筆龍は【昇り龍】は、大願成就祈願として。【下向きの龍】は、厄除けや守護祈願として真心込めて描いています。
古来より、一筆で龍を描く一筆龍絵師は日本全国にいました。
大阪、佐賀、日光、京都・・様々な歴史ある作品が、神社仏閣に残っています。
約80年前に大阪で描かれた一筆龍や、30年前に京都で描かれた
一筆龍などが存在し、歴史の深さを感じる事ができます。
一筆龍とは・・
全国の一筆龍絵師
龍は日本列島の形ともいわれ、古より龍が宿る神秘の国とされてきました。
また縄文・弥生時から日本人の心でもある稲に必要な雨を降らせる水神様として祭られてきました。
神社は稲を祭っており、稲の殻である藁を無限に結ってしめ縄として大切に奉られています。またそれに合わせて神社には必ずや龍の姿があります。それは五穀豊穣を表し、稲にとってなくてはならない恵みの雨をもたらす水神様だからです。
もうひとつ稲にとって大切なのは大気を浄化する「雷」です。雷は「雨」に「田」と書くことから田んぼとの関係性の深さを表します。
また「雷」のより強いものを「稲妻」といい、これも「稲」の「妻」と書き、稲にはなくてはならないかけがえのないものと古から考えられています。
龍の降臨時に起こる「雷」「稲妻」は稲にとっての恵みの雨を降らし、浄化はもとより、天からの電気が空気中の酸化を一気に還元し、浄化する働きがあると言われています。
稲はそこから天のエネルギーをもらいます。実際に、夏に雷が多いと豊作といわれているのもそれが所以です。 この大切な「雷」「稲妻」をもたらすのが時空を越えて訪れる「龍」なのです。
手島の一筆龍の絵に稲妻や水飛沫を描くことが多いのはその為です。
また、日本を表す「和」は「イネへん」に「口」と書きイネを口にする民族を表します。また黄金の国ZIPANGと言われていたのも稲穂の色。黄色人種の肌の色も稲の色といわれています。
稲は【日本人の魂】であり、DNAであり、命です。
そのため日本人のルーツでもある稲を育てる龍は、縁起物として深く心の中に存在し、日本人の心の中には龍神様がいるのです。
日本の龍とは・・